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中高年に広がる「車中泊」の旅

高速道路のサービスエリア(SA)や道の駅などにマイカーを止めて一晩を過ごす「車中泊」が広がっている。宿泊代を節約でき、宿に入る時間を気にせず自由な旅行が楽しめるとあって、中高年に人気が高まっている。ただ中にはゴミを持ち帰らないなどマナー違反の人も多く、新たなルール作りが始まっている。
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10月上旬の3連休初日、静岡県伊東市の道の駅「伊東マリンタウン」の駐車場には早朝から30台ほどの車が止まっていた。窓にカーテンを張った車が多く、ほとんどが車中泊だ。
岐阜県多治見市の会社員、原志朗さん(54)は妻(54)と前日の夜8時に到着。道の駅に隣接した日帰り温泉に入り、駐車場の車内で1泊した。ミニバンの後部座席を倒し、マットを敷くと平らなベッドになる。。「横になって寝られるから快適ですよ」と話す。


原さん夫婦が子どもの独立を機に車中泊の旅を始めたのは5年前。今は月1回ほど週末に車で旅行している。仕事を終えた金曜の夜に自宅を出て、道の駅などに駐車する。これまで東北や四国などの観光地を回った。「ホテルに泊まったら2人で2万円近くかかる。車だと節約できていい」。浮いた分で買い物したり、旅の日程を長くしたりするという。

車中泊は定年後で自由な時間があるシニア世代に人気だ。10月上旬、愛知県豊橋市の関戸富夫さん(66)は妻(72)と愛犬を連れて静岡県下田市の道の駅で1泊した。「車で寝れば宿の予約やチェックインの時間を気にする必要もない」と満足そう。

時間が十分にあるので目的地だけ決めて、自由な旅を年に4回ほど楽しむ。「どこに行っても同世代を見かけるので、互いに情報交換や仲間づくりもしやすい」

以前からキャンピングカーで寝泊まりする人はいたが、最近はミニバンやワゴンなど乗用車での利用が増えている。車中泊専門の雑誌「カーネル」編集長の稲葉豊さんは「道の駅が全国に整備されてきたことが大きい」と説明する。道の駅はトイレや駐車場が24時間使えるため、乗用車でも車中泊ができる。さらに景気悪化で節約志向が高まっていることや高速料金引き下げが後押ししている。

ただ、道の駅や高速道路のSAの関係者は、車中泊に使われることに困惑顔だ。道の駅を管轄する国土交通省は「道の駅はあくまでも休憩施設。宿泊を目的とした利用は遠慮してほしい」(道路局)という立場で、SAも「宿泊のための施設ではない」(東日本高速道路会社)。「一晩止めているからといって追い出すわけにはいかない」(東北の道の駅)ため、黙認されているのが実情だ。

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「夜遅く来て朝早く出発する」(関戸さん)など一般客に迷惑にならないよう配慮する利用者は多いが、なかにはマナーを守らない人がいる。
静かな高原に囲まれた山梨県北杜市の道の駅「こぶちさわ」では駐車場が車中泊の車で埋まり、持ち帰らないゴミでゴミ箱がいっぱいになったことがある。温泉が人気の道の駅「雫石あねっこ」(岩手県雫石町)は、建物の外側についている電源コンセントから電気を無断で引いて炊飯器や電子レンジを使う盗電や、手洗い場で食器を洗う人もいるという。

そこでマナーの呼びかけやルール作りが始まった。東北の道の駅や自治体などでつくる「東北『道の駅』車中泊研究会」は国交省の委託を受け、31日まで社会実験をしている。山形県や福島県の道の駅に専用の駐車場所を設け、食器の洗い場や洗濯機などを用意した。利用者にアンケート調査し、ゴミの引き取りや洗濯機を有料化した場合の需要を探る。

研究会のメンバーで道の駅「いいで」(山形県飯豊町)の駅長、安達純一さんは「マナーを守ってもらえれば、受け入れを前向きに考えていきたい」。来春をメドに実験結果をまとめ、国に対して提言する。

車中泊には健康面の注意も欠かせない。日本旅行医学会によると、車内で長時間足を伸ばせない状態が続くと体調を崩すことや、重い場合はエコノミークラス症候群として死に至ることがある。水分補給や軽い体操を意識してすることが大切だという。

20年以上の車中泊歴を持ち、「車中泊を楽しむ」(地球丸)などの著書がある元大分大学教授の武内隆さんは、「車中泊は新しい旅の形として広がってきている。利用者がマナーを守るのは当然だが、道の駅などで車中泊のルールを決めて気持ちよく利用できるようになるといい」と話す。

日本経済新聞 らいふプラス 10月25日 掲載記事より転記



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[ 2010/11/01 10:30 ] 雑記 | TB(-) | CM(0)

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